スペースシャトルで君の家まで

ふられた話。

たいしはオトメなのでバレンタインデーに告白したわけですけど、ホワイトデーをとっくに過ぎて断られた。

ふる方がふられる方より辛いんだよって聞くけど、それはモテる方の抗弁だと思う。と言っても10歳も歳上のおじさんと今後も仲良くしたいって言ってくれる人だし、僕が好きになった人なんだから、ちゃんとした理由を作って断ってくれたんだろうなと思うと、こんなおじさんが告白しちゃったせいで困らせちゃってごめんね、っていう気持ちもある。

前にも書いたかもしれないけど、以前僕がずっと好きだった人が僕と付き合えなかった理由が、友達と相談したら、一緒にいて楽しくても顔がイケないんだったらやめときな、って言われた、と聞いて、それがずっと頭の中にいる。勉強しかできなかった自分が生まれ変わったら、顔面偏差値とドッチボールの強さにパラメータをいっぱい振るって決めている。

そんな彼も、顔がイケないって言っていた相手と付き合い始めたって聞いて、僕がふられたのは本当は顔じゃなかったのかな、だとしたらなにが悪いのかよくわからなくなってくる。

知り合ってすぐのときは頻繁に返ってきたLINEがどんどん返ってこなくなる。いろんな人とおリアルしてるけど、休みの日に飲みに行くのはたいしくんくらいだよって言われても、話が途切れたタイミングでちょくちょくケータイでなんか打ってるなって思う、僕にはLINE返さないのになって、あ、こりゃふられるなってわかってたから、ショックはショックだけど、やっぱそうだよなって思う。

千葉で仕事をして飲みに行った後、やりとりしていた熊谷の人から会いたいと言われて、2時間かけて会いに行く。僕には時間も余裕もないから、このタイミングを逃すともう誰とも付き合えないかもしれないから、会いたいって思われるうちが華、行けるんだったら行くよって思うから行く。

余裕のあるオトナが好きだってよく聞くけど、僕には余裕は全くなくてずっと焦ってるからダメなのか、やっぱり顔がイケないからダメなのか、付き合い始めるって経験を10年以上もしてないからよくわかんないし、僕が付き合えない理由が本当は顔がイケてないということじゃないのかもしれないと思うと、もう何をどう直せばよいのかわかんないし、不惑の40代はこのまま50歳になるかもしれないと思うと、ただただ焦る。